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江戸っ子1号の新たな挑戦!

周りを海で囲まれている日本は、日本海溝や琉球海溝などのとても深い海が近くにあることもあって、深海についての研究がよく行われています。深海は、暗く、冷たく、水圧が高い特殊な環境で、まだまだ分かっていないことがたくさんあるところです。

深海についての研究には、いくつかの船や無人探査機が使われます。その中で、有人潜水調査船「しんかい6500」と地球深部探査船「ちきゅう」の2つの船は、つくばエキスポセンターに模型が展示されていますね。そのほかに深海の研究で使われている探査機の一つに、無人探査機「江戸っ子1号」があります。

江戸っ子1号は、東京都と千葉県の6つの中小企業によって開発された、水深8,000 mまで潜ることができる探査機です。この探査機は、2013年に世界で初めて深海7,800 mでの生き物の撮影に成功しました。つくばエキスポセンターでは、2018年12月から2019年2月まで行った企画展「のぞいてみよう!知らない世界―深海探検―」で展示していたので、ご覧になった方もいらっしゃるかもしれません。
そんな江戸っ子1号の新しい挑戦が、今年3月から始まりました。


※以前、つくばエキスポセンターで開催した企画展で展示した「江戸っ子1号」の写真。

この頃話題となっている環境問題の1つが、海洋プラスチックごみの問題です。わたしたちが生活の中で使うプラスチックの中には、きちんと処理されずに海に流れ着いて、たまっていってしまうものがあります。1年間に海に流れ着くプラスチックごみの量はおよそ800万トンといわれており、これはジャンボジェット機5万機分に相当する重さです。



このような大量のプラスチックごみは、海の生き物に大きなダメージを与えています。そのため、世界各国でプラスチックごみを減らす対策が進められています。日本でも、今年の7月からレジ袋の完全有料化が始まる予定です。

そんな中で注目されているものの1つが、生分解性プラスチックです。生分解性プラスチックは、自然界の微生物によって二酸化炭素と水に分解される性質があり、環境へのダメージが少ないプラスチックとして期待されています。日本では現在、農業用の資材などに使われている生分解性プラスチックですが、ごみとなって流れ着いた先の、暗く冷たい深海の世界でも同じように分解されるのかは、まだわかっていません。

そこで今年3月から始まったのが、江戸っ子1号を使った生分解性プラスチックの分解実験です。江戸っ子1号は、生分解性プラスチックをつけて深海に潜り、約1年の間、生分解性プラスチックのようすを映像で記録していきます。この実験の成果をとおして、海洋プラスチックごみ問題が少しでも解決されるといいですね。

今年は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、世界中でおうちで過ごす方が増えていますよね。そのために、プラスチックごみの量がいつもより増えてしまっています。海洋プラスチックごみの問題を解決するためには、わたしたち一人一人の取り組みがとても大切です。科学の力と合わせて、海洋プラスチックごみ問題を解決していきましょう。

参考資料

深海底での生分解性プラスチック分解実験のプレスリリース

江戸っ子1号について①

江戸っ子1号について②

海洋プラスチックについて

生分解性プラスチックについて

新型コロナウイルスの流行を受けて、プラスチックごみが増えている問題について①

新型コロナウイルスの流行を受けて、プラスチックごみが増えている問題について②

 

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